Sony NEX-3 & Summicron 5cm 1:2
Leica M9 / Noctilux 50mm F1.0
HDRで色々実験
HDR写真
NDフィルター
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR を導入
Gitzo Basalt GT3830 導入
エントリーレベルでも実力十分!
滝や森の撮影について
山を歩く際の装備

前回のエントリで出てきた友人が「Leica M9があるからもうNEXいらない。あげるよ。」と言ってNEX-3とMアダプターをポンとくれました。写真は手持ちのSummicronを取り付けたところ。なかなか似合ってます。NEXのようなカメラはもう二度と使う事は無いと思っていた旧いレンズをよみがえらせてくれるので、とても楽しいです。この60年前のレンズもなかなかの写りで、今までとはちょっと違った遊び方ができます。

友人が最近Leica M9を買ったというので、自宅に招いて遊ばせてもらいました。上の写真はLeica M9にNoctilux 50mm F1.0を開放、最短撮影距離で撮影したもの。ライカは飾り用にM3とSummicron 5cm F2を持っているのですが、一度も使った事がありません。Leica M9は技術的にまだまだと言う感じですが、レンズの描写はとても魅力的ですね。この写真もニッコールとは全然味が違います。Sony NEX-5でも買ってオールドライカレンズで写真を撮ってみたいな、という衝動に駆られています。
HDR写真で色々実験しています。HDRは加工によっては写真というよりもコンピュータグラフィックスのような写真になったり、不自然/非現実的な写真になったりします。人によっては10枚くらいの写真からHDR写真を作り出すようですが、そのような写真はとても自然な感じには見えません。もちろんそういう効果を期待して加工する場合もありますから、それが悪い訳ではありません。
さて、HDR写真を作るには何も撮影時に何枚もブラッケティングをしなくてはいけない訳ではありません。一枚のRAW写真からでもHDRは可能です。下の写真は一枚のRAWファイルから加工したものですが、具体的にはソフトウェアで-2ev、0ev、+2evで現像して、それら3枚を組み合わせたものです。
これが元の画像。

これが一枚のRAWファイルから作り出したHDR画像。

写真右側の穴に注目すると、HDR写真の方は黒潰れが無く内部まで見る事ができます。そしてHDR写真だ、と言わなければ決してHDRとは分からないくらい自然だと思います。経験的に枚数が多く露出幅が広い素材ですといわゆるフラットで不自然な写真になりますが、枚数が少ないと自然な仕上がりになります。不自然なHDR写真はそれはそれで面白いのですが。
これは-2evから+2evまでの5枚のRAWファイルから作り出したモノクロのHDR画像です。

こういうドリームライクな写真も面白いですね。
ところでNik Software HDR Efexはメモリを非常に消費して、処理中は他の処理が全くできないくらいになります。仕方ないので8GBへの増設を余儀なくされました。現在は4GBなので、どれくらい快適になるか(ならないか)また報告します。
撮影時に露出ブラッケティングで数枚撮影し、パソコンで合成するHDR(High Dynamic Range)写真が一般化してきました。HDR処理の目的はデジカメのイメージセンサーのダイナミックレンジ(フィルムで言えばラチチュード)の範囲を超えた映像を得る事です。私は今までPhotoshopに内蔵されていたHDR機能を使っていましたが、どうにもうまく行かずにNik SoftwareのHDR Efex Proを購入しました。これは独立したソフトではなく、PhotoshopやLightroom、Apertureなどのプラグインとして機能するものです。
早速先日行ったMt. Shuksanの写真で実験しました。写真は-1ev, 0ev, +1evの3枚をHDR合成したものです。まずはRAWをそのままJPEGとして出力した3枚。
-1ev

0ev

+1ev

そしてこれがHDR Efex ProにてHDR処理したもの。いくつかの仕上がり設定がありますが、これはデフォルトでノータッチ。

ご覧のように、かなり自然な仕上がりになっています。山の雪の白トビや黒潰れは無く、赤は鮮やかに再現し、草などのストラクチャもつぶれずに奇麗に表現しています。今までHDR写真は不自然で敬遠する事も多かったのですが、HDR Efex Proのおかげで今度のネイチャー写真は全てブラケッティング撮影となる気がします。
Nikon D5000/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR/Hoya NDx8

最近滝の写真を撮るのがマイブームになっていますが、光の具合によってはどうしてもスローシャッターが切れないのでNDフィルターを導入しました。HoyaのNDx8です。52mmと77mmを用意しましたが、昨日55-300mmズームを買ったので58mmも用意しないといけません。
上の写真は近所のトレイルを歩いてちょっとした滝を撮影したものです。NDx8は3段アンダーになるフィルターですが、明るい状態ですとISO 100でもF16以上絞らないと1秒以上のシャッタースピードにはなりません。
Nikon D5000/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR/Hoya NDx8

AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRとNDx8も用意できたので、今年の秋は滝を追う秋になりそうです。
シアトル・マリナーズは任天堂がオーナーですが、今夜たまたま任天堂の席に座る機会があったので途中にあるカメラ屋でAF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRを購入しました。最近出たばかりの一番安い300mmズームです。買ってすぐにNikon D5000に付けて使い始めたのでまだ細かい事は分かりませんが、造りは良くしっかりしています。フォーカスも速く、特に不満はありません。取りあえず数枚作例を撮りました。
日米通算3,500安打を放った後、3,501安打目を狙うイチロー。

この席からテレ側で撮るとこんなアップになります。

これが3,501安打目。

テレ側の開放値がF5.6なのでナイターだとISO 3200に上げなければカメラぶれはしなくても被写体ぶれを起こします。VRはオンにした状態でシャッター速度は大体1/180から1/250程度、絞りはF8で撮影しました。
ところでカメラマン席は日本人のカメラマンに占拠されている印象でした。やっぱり記録がかかるとあちこちからやってくるようです。知り合いのカメラマンも含めてほぼキヤノンでしたね。キヤノンはそんなにスポーツカメラマンには使い易いのでしょうか。
それにしてもNikon D5000はISO 3200で撮っても等倍にしない限りノイズはご覧の通り気になりません。D200からデジタル一眼レフを使っている私には嬉しい限りです(D200は800以上は使えません)。どんどん高感度性能が上がれば暗くても小型・軽量のレンズが重宝されますね。今日買った55-300mmレンズは300mmレンズとは思えない程小型ですし、もう画素競争はいいから高感度競争をやってもらいたいです。

インテリア写真の仕事用に新たにGitzo Basalt GT3830三脚を導入しました。以前はManfrottoの定番055の派生モデルを使っていましたが、あちこちにちょっとガタが来ていたのとエレベーターの使いにくさに閉口していたので買い替えを決意。特にエレベーターは重い機材を乗せると上下の際に「ガタガタガタ」とスムーズに動かないばかりか、かなり力を要するので引退させました。

GT3830はSeries 3に属する製品で、パイプは太い方です。エレベーターの使用感は抜群で、重い機材を乗せても、またあまり力を込めずともスムーズに上下します。インテリア写真は三脚は必須なので、今までのManfrottoの時はかなりのストレスでした。

Basaltシリーズはパイプに玄武岩(バサルト)繊維を使用したユニークな三脚で、これは一般のアルミの55%程度の重量しか持たない為に見かけのゴツさから受ける印象よりもずっと軽く拍子抜けします。それでも400mmまでのレンズに対応とメーカーが謳っている通りもの凄くしっかりした三脚で、スローシャッターの多いインテリア写真でも安心して使えそうです。

Basaltは火山の溶岩をイメージしたオレンジがアクセントとしてあちこちに使われていて、格好良いデザインだと思います。雲台はManfrottoの410というギア式のもの。この雲台はManfrottoの傑作のひとつだと思います。インテリア写真では超広角レンズを使う為に水平をきちんと出さなければなりませんが、自由雲台ですとバブルレベルがあってもなかなかうまく行きません。ところがこのギア式雲台ではつまみを回す事で正確に、かつ確実に水平が取れるので非常に重宝しています。Gitzoからギア式の雲台が無いので、この雲台はしばらく手放せそうにありません。
今までManfrottoの三脚オンリーでしたが、前回のMountaineer三脚の抜群の使い勝手の良さに一気にGitzoユーザーへと鞍替えしてしまいました。一度手や指が覚えた道具は余程の事が無い限り変えない主義の私ですが、Gitzoへの移行は全く問題なくスムーズでした。それだけGitzoは使い易い三脚なんだと思います。

仕事で使う時はNikon D3にいわゆる三大元ズームレンズをメインに使いますが、山歩きは問答無用でNikon D5000とAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRのコンビです。Nikon D5000は個人的にはニコンの名作だと思います。エントリーレベルのカメラですが私が重宝している機能を挙げると:
・バリアングル液晶画面
・インターバルタイマー
・露出ディレイモード
この3つです。このうち露出ディレイモードはシャッターを押してからミラーアップし、1秒後にシャッターが切れるという機能。こんな「通」な機能がD5000のようなモデルに実装されているなんて凄いことだと思います。またバリアングル液晶画面は足場の悪い場所や高い所の撮影に思った以上に重宝しますので、これに慣れるとD3を使う時に不便に感じる程になります。
ひとつだけ欲しいと思う機能はGPS機能でしょうか。これはGPS搭載の携帯電話のカメラの便利さを知ってしまったが故のおねだりです。外部オプションで対応していますので何とかなるのですが、やはり次の機種では内蔵して欲しいです。
また
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRですが、重さわずか265gでどこに持って行っても全く苦になりません。焦点距離も最も実用的な18-55mm(27-82.5mm)です。しかし特筆すべきはその描写力でしょう。以下は三大元の一本、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと比較したものです(等倍です)。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 開放

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G 開放

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED F11

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G F11

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDはAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6Gと比較して価格で7倍以上、重さで3倍以上、長さで1.5倍以上という代物ですが、描写はあまり変わりませんね。特にAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6Gを持って行く場合はトレッキングなどで風景を主に絞って撮影しますので、私的にはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを持って行く事は罰ゲーム以外有り得ないのです。明るいレンズというのは開放付近で使う時に初めて価値が出るのであって、絞って使う場合はどんなレンズでも事実上「差は無い」と断言できると思います。
「苔の森」Nikon D5000/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G

この辺の森は温帯雨林なので、森の奥は全て苔に覆われています。深い森を歩いていてふと目をやると上の写真のような景色を見かける場合があります。でもこのような写真はNikon D3とF2.8ズームでは撮れないのです。何故ならそんな重い機材を持って何時間も森を歩けないのですから。
最近森や滝を撮影する機会が増えているのですが、これがなかなか撮影が難しいのです。オートで撮るとまずうまく撮れません。ですから、全てをRAWで撮影後に記憶を頼りに忠実に再現しています。
森や苔などの緑が画面の大部分を占める被写体の場合、カメラのホワイトバランスをオートにしていると「緑過ぎる」と判断される為にマゼンタが強く効いた色に補正されてしまいます。このような写真は緑色がくすんでしまって見た目と全く違う印象のつまらない写真になってしまいます。滝がある場所は植物や苔が多いので同じように画面全体が緑色で占められますから、そのまま撮ると同じような問題に直面します。
一番確実なのは18%グレーカードを持参し、ホワイトバランスをプリセットする事です。しかし荷物の制約がある場合など、私の場合は全てマニュアルホワイトバランスで太陽光に設定し、RAWで撮影しています。こうすると後からホワイトバランスをApertureで一括調整するのが楽になります。
以下の作例は太陽光のホワイトバランスで撮った写真です。早朝の、しかも陰だった為に色温度が低くまるでタングステンフィルムで撮影した写真のようになっています。色温度は5089K。

以下はApertureでホワイトバランスを補正した写真。色温度は設定値で28453K。

これで見た目の印象になりました。調整方法はホワイトバランスが見た印象通りになるまで上げるか、滝の一部をグレーに見立てて自動補正する方法があります。私は両方使いますが、自動補正の方が簡単です。と言うのも調整してると途中で目がおかしくなるからです。料理をしていて味見を繰り返すと味の感覚がおかしくなるのと一緒ですね。こうなるとしばらく画面から離れて10分休憩することにしています。でも自動なら補正に一貫性がありますし、少しずれていても微調整で済みます。
グレーカードを持って行っても良いのですが、太陽の位置は逐一変化して色温度も変化しますし、その都度設定しなおすのは面倒です。また、かさばるので躊躇するんですよね。ですから、色温度は太陽光で固定してやるのが一番手っ取り早いと思います。
ところで意図する絵によってホワイトバランスは自由に微調整することもできます。例えばこの作例では「見た目に忠実」に再現していますが、写真は表現方法ですから水を少し青っぽくして独自の雰囲気を出す事もできます。その場合はホワイトバランスを多少低めに設定して、水に青味を含ませます。いずれにせよRAWでの撮影をおすすめします。

前回のエントリーではオリンピック半島で撮影した写真を紹介しました。オリンピック半島は全体が雨林で覆われ世界一の大きさの杉の木など非常に豊かな自然を楽しむ事ができます。しかしその多くはクルマでは辿り着けない場所にあり、数時間かけて森の中を歩かなくてはなりません。従ってなるべく軽装備を心がけ、余計なモノは極力持って行かない事が良い写真を撮る秘訣になります。
今回持って行った機材のリストです。
Nikon D5000
AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5 - 5.6G VR
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
Gitzo Mountaineer GT1541
Lowepro Pro Trekker 300 AW
Camelbak
レンズは標準ズームレンズであるAF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5 - 5.6G VRの他に中望遠マクロと超広角ズームの3本。実戦では標準ズーム9割がでの撮影でした。マクロレンズはごく限られた小さな植物の接写と山の夕焼けに、シグマの超広角は世界最大の杉の木を撮影した際に使用した以外あまり使う気にはなれませんでした。
三脚は購入したばかりのGitzo。薄暗い雨林を絞って撮影する為に三脚は必須ですが、重い三脚では機動力に影響して良い写真が撮れません。カーボンファイバー製の三脚は機動力があり、その重さは全く苦にならず行きたい所で撮りたい被写体を撮る事ができました。コレ以外の三脚では今回撮った写真の多くを撮る事ができなかったでしょう。
カメラボディは所有する一眼レフでは一番小型軽量のD5000。これは大正解でした。常時三脚にマウントした状態でも片手で何の苦にもならず歩き回れますし、さらにバリアングル液晶モニターは頭上の被写体を無理無く楽に撮影でき、本当に重宝しました。
また、何時間も歩くのでリュックは必須です。そして当然水分補給が必要なので、私はCamelbakのストロー付き水筒を利用します。この水筒はストローが胸元までに伸びるので、歩きながら水分補給が可能です。私がよく使うリュックはLoweproの大型のもので沢山の機材が入って水筒も内蔵できる優れものですが、欠点は機材へのアクセスがし辛い事です。今回9割の写真を標準ズームで撮影しましたが、理由は使用頻度の高い焦点距離である事の他にリュックに格納している機材を頻繁に出し入れするのは非現実的だったからです。ですから頻繁にレンズの付け替えをする場合はこのリュックは使えません。と、言うよりも全てのリュックは使えないと考えた方が良いでしょう。リュックはあくまでも目的地へ機材を運ぶためのものであって、歩きながら撮影するという場合はウェストベルトにレンズケースという装備が唯一の選択肢のように思えます。下の写真はLoweproの製品です。

今回の経験を踏まえ、次に雨林へ撮影にでかける場合は以下の装備で臨みます:
Nikon D5000
AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5 - 5.6G VR
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR (購入予定)
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
Gitzo Mountaineer GT1541
Camelbak
Lowepro ウェストベルトとレンズケース
水筒内蔵可能な普通のリュック
今回との違いは望遠ズームとウェストベルトの追加、そしてカメラ専用リュックを一般のリュックに替えることです。望遠ズームは鹿や鳥などの野生動物に出会った時に使う為で、今回何度も悔しい思いをした教訓です。レンズは全てウェストベルトに格納し、リュックはCamelbakを内蔵できるタイプのもので、上着や食料を入れる為のものとして使用。これで体感重量も機材へのアクセスの問題も一気に解決できます。
出発前は「良い写真を撮るゾ!」と機材はNikon D3に三大元を持って行くつもりでしたが、本番前にその装備で近所を歩いたら1時間もしないうちに肩は凝るわ首は痛くなるわ手首はしびれるわで惨憺たる結果に終わってしまいました。写真を撮る道具はスペックなどの絶対的な性能の他に、機動力などの性能も非常に重要である事を思い知った次第で、TPOに応じて最適な機材を選択する事の重要性を再認識した旅となりました。