ノクトニッコールは夜景専用レンズと言われています。それは絞り開放付近で点光源が乱れる原因となる「コマ収差」を徹底的に補正している光学設計に由来します。ただ、実際の夜景撮影は普通三脚にカメラを固定し、絞りを絞って撮影するので、実際に「有り難み」を感じる機会は実はあまり無いのです。しかしコマ収差の他にもう一点、ノクトニッコールには特徴があります。それはゴーストなどの乱反射も極力抑えるように設計されている点です。以下の作例はゴーストの出方の違いを比較したものです。分かりやすいように少し空を明るく調整しています。
上が Ai AF Nikkor 85mm F1.4D で撮影したカット、下が Ai Noct-Nikkor 58mm F1.2S で撮影したカットです。絞りは共にF8で、30秒の露出です。この作例を見ても一目瞭然ですが、ノクトニッコールは夜景に特化されたレンズだけに、やはり夜景は得意なようです。ノクトニッコールはすでに絶版となっていますが、似たような光学設計の新型レンズが出るといいですね。
by tarosworld
| 2006-08-27 18:59
| 写真・カメラネタ
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