「実際」と「印象」

さて、下に掲載している2枚の写真ですが、実はこれらは全く同じ写真です。昨日観に行った航空ショーでの一コマですが、右が撮影したまんまのオリジナル、左が Photoshop で加工したものです。
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昨日の天気は快晴だったのですが、どういう訳か空気の透明度が非常に低く、景色が霞んで見えました。この写真は大空を降りてくるスカイホークスを撮影したものですが、右の写真で分かる通り非常に霞んでいます。しかし肉眼で見た印象と実際の景色は、必ずしも一致しないものです。肉眼では霞んでいる中にも鮮やかな虹色をハッキリ覚えています。しかし写真で見ると、それらの色が全然写っていません。これは別にカメラのせいではなく、「実際の景色」はカメラに写った通りの景色でした。しかし心で受けた「印象の景色」は、左の写真のように色鮮やかなものです。

Photoshop など、いわゆる「デジタル暗室」が登場する前は「良い写真とは撮ったそのままの状態で感動するもの」というような、ある種の美学があったと思います。しかし今やデジカメとパソコンの時代、「撮ったまま」というのは不可能ですし、全然意味がありません。写真とは何かを記録し、伝えるもの。撮影者の意志や印象が伝わるように写真を加工することは、別に悪いことではないのです。
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by tarosworld | 2006-08-15 11:11 | 写真・カメラネタ
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