最近森や滝を撮影する機会が増えているのですが、これがなかなか撮影が難しいのです。オートで撮るとまずうまく撮れません。ですから、全てをRAWで撮影後に記憶を頼りに忠実に再現しています。
森や苔などの緑が画面の大部分を占める被写体の場合、カメラのホワイトバランスをオートにしていると「緑過ぎる」と判断される為にマゼンタが強く効いた色に補正されてしまいます。このような写真は緑色がくすんでしまって見た目と全く違う印象のつまらない写真になってしまいます。滝がある場所は植物や苔が多いので同じように画面全体が緑色で占められますから、そのまま撮ると同じような問題に直面します。 一番確実なのは18%グレーカードを持参し、ホワイトバランスをプリセットする事です。しかし荷物の制約がある場合など、私の場合は全てマニュアルホワイトバランスで太陽光に設定し、RAWで撮影しています。こうすると後からホワイトバランスをApertureで一括調整するのが楽になります。 以下の作例は太陽光のホワイトバランスで撮った写真です。早朝の、しかも陰だった為に色温度が低くまるでタングステンフィルムで撮影した写真のようになっています。色温度は5089K。 以下はApertureでホワイトバランスを補正した写真。色温度は設定値で28453K。 これで見た目の印象になりました。調整方法はホワイトバランスが見た印象通りになるまで上げるか、滝の一部をグレーに見立てて自動補正する方法があります。私は両方使いますが、自動補正の方が簡単です。と言うのも調整してると途中で目がおかしくなるからです。料理をしていて味見を繰り返すと味の感覚がおかしくなるのと一緒ですね。こうなるとしばらく画面から離れて10分休憩することにしています。でも自動なら補正に一貫性がありますし、少しずれていても微調整で済みます。 グレーカードを持って行っても良いのですが、太陽の位置は逐一変化して色温度も変化しますし、その都度設定しなおすのは面倒です。また、かさばるので躊躇するんですよね。ですから、色温度は太陽光で固定してやるのが一番手っ取り早いと思います。 ところで意図する絵によってホワイトバランスは自由に微調整することもできます。例えばこの作例では「見た目に忠実」に再現していますが、写真は表現方法ですから水を少し青っぽくして独自の雰囲気を出す事もできます。その場合はホワイトバランスを多少低めに設定して、水に青味を含ませます。いずれにせよRAWでの撮影をおすすめします。
by tarosworld
| 2010-09-08 16:05
| 写真・カメラネタ
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